オーバーフロー水槽の特徴とメリット・デメリットについて、基本講座をQ&Aでお届けします。
[Q1.] そもそもオーバーフロー水槽って、どんな水槽なの?
[A1.]
オーバーフローの文字通り水を溢れさせて落とすのです。
水槽の底面に穴を開け、水を落とすパイプを立てます。これだけでも立派なオーバーフローの完成なのですが、これではお魚さんが落ちてしまいますよね。
ですから水以外のものは落下しないように工夫する必要が有ります。
フロー管を水槽のコーナーに設置し、それをスリット(水のみ通る隙間)付きの塩ビなどで作ったカバーで囲います。
これをコーナーカバー式オーバーフロー加工と呼んでいます。
また、透明アクリル3重管式オーバーフロー加工という方法も有ります。
径の違う透明なアクリルパイプを3重に重ねたものです。真ん中に1番細いパイプ(落とした水を揚げるためのパイプです)、,2番目に中ぐらいのパイプ(これがオーバーフロー管です)、3番目にスリット入りの太パイプ (これは水以外のものが落ちないようにするカバーです)
このような加工をすることによって、汚れた飼育水のみ下に落とし濾過層で浄化後に本水槽に戻すことができます。
[Q2.]オーバーフロー水槽のメリットは?
[A2.]
1番のメリットは、なんと言っても濾過能力が大きいので水質が安定する事です。水槽の下のスペースをすべて使えますので、どんなに大きな濾過層でも設置可能です。
これは非常に重要なことでして、お魚さんにとっては濾過こそが命なのです。水槽内の条件を想像してみてください。完全な密閉状態のなかで、汚い話ですがフンなど垂れ流し、餌の残りなどもじきに腐敗してきます。
アンモニア・亜硝酸なんて言葉を使わなくても堪りませんよね。これら、飼育水として問題になるものを無害化してくれるのが濾過層です。
2番目のメリットは、本水槽にヒーター・スキマーなど設置する必要がないので水槽内が非常にスッキリする事です。貴方の思い描く水景が作れますよ。
3番目のメリットは、1番目にダブりますが、濾過層内にプロテインスキマーや殺菌灯などの設置が容易なことです。
[Q3.]オーバーフロー水槽のデメリットは?
[A3.]
設備自体大きいので、高額になること。水の落下音が、想像以上に大きいです。
以上、初心者のかた向けの講座でしたが、まだご質問が有りましたら、お気軽にメール入れてくださいね。