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オーバーフロー水槽とは、専用に加工された水槽と、ろ過装置を組み合わせた水槽の方式のことです。ろ過用のフィルターなどの機材を水槽の下部に2段階階になるように設置することで、能力の高いろ過装置を組むことが出来る点が特徴です。

水槽に水を張って魚などを飼育していると、水槽の水はフンや餌の食べカスで次第に汚れていきます。その汚れを取り除き、水質を維持するために、ろ過装置が必要になります。

一般的な既成の水槽には、後から外付けのフィルターや、水槽上部に乗せるタイプのフィルターを設置することが出来ます。これらのろ過方式の場合には、フィルターのろ過能力をどの程度求めるか、また設置する機材や配管によって水槽の見栄えを損なってしまうことが、水槽の使い方によって頭を悩ませる問題になります。

オーバーフロー水槽は、そのような、ろ過能力の制限と見栄えの欠点を解消した水槽方式と言えます。水槽には配管を加工してあるため水槽内がよく見渡せます。ろ過装置は、水槽下部に設置し大きな容量の確保が出来ますので、ろ過能力を高く設計することが出来ます。

専用の加工済みの水槽が必要になること、キャビネットや水槽台が必要となり水槽だけよりも設置場所のスペースが必要になること、機材を一通り揃えると費用が高額になることがデメリットです。その代わりに、本格的な飼育環境を求めるときには、多くのメリットがあることを実感していただけます。

オーバーフロー水槽の活用や構築のコツなど、水槽をご検討でしたら、ぜひお問い合わせください。

水槽を探すときに、水槽店によって「アクアリウム」「いけす」「活魚水槽」「水槽」など、いろいろな表記があります。
お店によって水槽や機材の取り扱いにも違いがあります。

水槽を探している方でもわかりにくい、これらのキーワードについてご説明します。

アクアリウム

アクアリウムというと魚や水生生物を飼育する環境を指します。
水槽をはじめとして水草や珊瑚など、ポンプやライトなどの関連機材も含めて構成された全体を示すことが多いです。
日本では鑑賞用の水槽環境の中でも横文字のイメージもあり、熱帯魚の飼育に関する場合に使われることが多いです。

いけす

広い意味で魚介類を飼育する設備を示します。
水槽に限定されず、池や海を網などで囲ったものも含まれますし、建物にコンクリートなどで作られ備え付けられた水槽も含みます。

活魚水槽

生きたままの魚、甲殻類、貝などを調理して提供するまで間に一時的に飼育することができる水槽の設備を示します。
「活魚」という言い方をする場合には、生きたままの食材です。「鮮魚」という場合には、新鮮なものである意味だけになります。
厨房設備、店舗設備としては、「いけす」と同じ意味で使われることが多いです。

こちらの手順は、私が10年以上実際にお客様の店舗にお邪魔して行っているメンテナンスです。

準備するもの

交換用 海水

  • 人工海水 20L用 または 40L用

浄水器

  • 水槽用のものが有ればベストですが、家庭用のカルキ抜き機能があるものでもOKです。無い場合は、前日の汲み置き水でも大丈夫です。

ポリタンク

  • 20L用 1個 または 2個

水中ポンプ + ホース

大型バケツ

  • 30Lほどの容量があればなんでもOK

塩分濃度比重計

  • 海水の塩分濃度は非常に重要です。

    本水槽の海水は、水分の自然蒸発でどんどん濃くなっていきます。
    塩分濃度が高くなると、魚のストレスが増し、弱るのも早くなります。

    既定の塩分濃度より若干薄いほうが、長生きしてくれます。
    ですから、お店のスタッフさんに毎日濃度チェックをお願いしています。

    薄くなることは、まず有りませんが、濃くなることは毎日のようにあります。
    この場合は、真水を濾過層のウールボックスの上から足すようにしてください。

クリアーウール

水交換用ホース

実際の手順

  1. 塩分濃度のチェック
  2. アクリル水槽内側をクリアーウール少量にて丁寧にふき、茶苔などをとる。
  3. ウールボックスのウールを水洗い、または新品と交換する。
  4. 排水手動ポンプ付きホースと大型のバケツで、本水槽内の鱗などのゴミと一緒に海水を 20L または 40L 抜き取る。
  5. 新しい海水を水中ポンプを使って濾過層のほうから入れる。
  6. もう一度、塩分濃度チェック
  7. クーラーのフィルターを掃除する。
  8. 本水槽の外側をタオルでふく。

これだけでお終い。15分ほどの作業です。 

メンテ業者に依頼しますと、料金は、20L交換で6,000円、40L交換の場合は、9,000円です。
ご自分で、またはスタッフさんがやれば、ダダですよね。やりましょうね!!

メンテナンスの頻度ですが、塩分濃度チェックは毎日。
水換え作業は、設置後2ヶ月までは、1週間に1回。
設置後3ヶ月からは、2週間に1回でOKです。
ただし、濁りがでたり、苔の付きが目立つ場合は、少し早めにメンテをして下さい。

あと、メンテとは違いますが、活魚の導入時の注意点です。
搬送車の海水と水槽の海水では、水温・濃度など条件が違いますので水合わせの必要が有ります。
新しい魚を大きめのバケツなどに入れ、そこに本水槽の水を少しづつ足していきます。
バケツの水の量が倍ぐらいになるまで入れていき、それから魚を本水槽に移してください。

料理店やレストランで水槽やいけすを設置しているお店を見かけることがあります。飲食店に水槽やいけすがあることで、実際にはどのようなメリットがあるでしょうか。

これまでの設置事例をもとに典型的な活用方法をご紹介します。

水槽のある飲食店では、よくあるのは水槽の利用方法は、
1. レストランやバーなどの鑑賞用のアクアリウム
2. 和食店・寿司店・居酒屋の、いけすや活魚水槽
3. 厨房への活魚水槽の設置
となります。

1. レストランやバーなどの鑑賞用のアクアリウム

お店のインテリアの演出として水槽を設置するケースです。

レストランは、イタリアン、バー、カフェなど、料理として提供している魚ではなく、熱帯魚などを飼育することが多いです。水槽はレイアウトやライトアップなどを工夫して、幻想的でリラックスした気分を演出します。アクアリウムが会話のきっかけになったり、ラグジュアリーな雰囲気にさせます。

2. 和食店・寿司店・居酒屋の、いけすや活魚水槽

日本食の飲食店では、食材となる魚がいけすに入っていることがあります。

新鮮な食材を使った料理を提供していることの案内になりますので、お店の入口やカウンター脇など、お客様からも目に入る場所に設置していることが多いです。お子様づれのお客様にも喜ばれます。

3. 厨房への設置

お客様からは見えない厨房にいけすや活魚水槽を設置することもあります。

この場合は、新鮮な魚介をその場で調理して提供するためです。直接的にお客様からは見えませんが、活魚をいかしたメニュー開発を組み合わせることで、お店の売りを作っていくことができます。

飲食店に水槽や生簀があることのメリットや典型的な活用方法をご紹介しました。
アクアリウムや活魚水槽の導入から管理まで、ぜひご相談ください。

海水の比重の定義とは、1気圧あたり4℃での純粋な水と同体積の物質の重さとの比のこと、とあります。
マリンアクアリウムにおいて馴染み深い1.023という値は、1気圧4℃の水より1.023倍重いということになります。

塩分濃度とは、1kgの水に対して塩分がどれぐらい溶け込んでいるのかを示した値になります。海水の塩分濃度は、28%~36%ほどで地域によってかなり違います。

上記のように比重と塩分濃度は似ているようですが、比重は水の温度でかなり違ってきます。
つまり、海水を作った時の水温が25℃で比重が1.023ならばいいのですが20℃などで測定した値でしたら問題です。

対して塩分濃度は水温によって数値は左右されません。

以上でお分かりのように理想の海水を作るには比重、水温、塩分濃度の3種類を測定する必要があります。
そこでお薦めなのが
 AQUA GEEK 社の新商品 Gravimeter MS31
 デジタル 比重・塩分濃度計 です。
わずか3秒で比重・水温・塩分濃度を正確に測定できます。

商品について詳しくは、こちらのページでご紹介しています。
http://www.rupasika.jp/gravimeter.html