こちらの手順は、私が10年以上実際にお客様の店舗にお邪魔して行っているメンテナンスです。
準備するもの
交換用 海水
- 人工海水 20L用 または 40L用
浄水器
- 水槽用のものが有ればベストですが、家庭用のカルキ抜き機能があるものでもOKです。無い場合は、前日の汲み置き水でも大丈夫です。
ポリタンク
- 20L用 1個 または 2個
水中ポンプ + ホース
大型バケツ
- 30Lほどの容量があればなんでもOK
塩分濃度比重計
- 海水の塩分濃度は非常に重要です。
本水槽の海水は、水分の自然蒸発でどんどん濃くなっていきます。
塩分濃度が高くなると、魚のストレスが増し、弱るのも早くなります。既定の塩分濃度より若干薄いほうが、長生きしてくれます。
ですから、お店のスタッフさんに毎日濃度チェックをお願いしています。薄くなることは、まず有りませんが、濃くなることは毎日のようにあります。
この場合は、真水を濾過層のウールボックスの上から足すようにしてください。
クリアーウール
水交換用ホース
実際の手順
- 塩分濃度のチェック
- アクリル水槽内側をクリアーウール少量にて丁寧にふき、茶苔などをとる。
- ウールボックスのウールを水洗い、または新品と交換する。
- 排水手動ポンプ付きホースと大型のバケツで、本水槽内の鱗などのゴミと一緒に海水を 20L または 40L 抜き取る。
- 新しい海水を水中ポンプを使って濾過層のほうから入れる。
- もう一度、塩分濃度チェック
- クーラーのフィルターを掃除する。
- 本水槽の外側をタオルでふく。
これだけでお終い。15分ほどの作業です。
メンテ業者に依頼しますと、料金は、20L交換で6,000円、40L交換の場合は、9,000円です。
ご自分で、またはスタッフさんがやれば、ダダですよね。やりましょうね!!
メンテナンスの頻度ですが、塩分濃度チェックは毎日。
水換え作業は、設置後2ヶ月までは、1週間に1回。
設置後3ヶ月からは、2週間に1回でOKです。
ただし、濁りがでたり、苔の付きが目立つ場合は、少し早めにメンテをして下さい。
あと、メンテとは違いますが、活魚の導入時の注意点です。
搬送車の海水と水槽の海水では、水温・濃度など条件が違いますので水合わせの必要が有ります。
新しい魚を大きめのバケツなどに入れ、そこに本水槽の水を少しづつ足していきます。
バケツの水の量が倍ぐらいになるまで入れていき、それから魚を本水槽に移してください。