オーバーフロー水槽とは、専用に加工された水槽と、ろ過装置を組み合わせた水槽の方式のことです。ろ過用のフィルターなどの機材を水槽の下部に2段階階になるように設置することで、能力の高いろ過装置を組むことが出来る点が特徴です。
水槽に水を張って魚などを飼育していると、水槽の水はフンや餌の食べカスで次第に汚れていきます。その汚れを取り除き、水質を維持するために、ろ過装置が必要になります。
一般的な既成の水槽には、後から外付けのフィルターや、水槽上部に乗せるタイプのフィルターを設置することが出来ます。これらのろ過方式の場合には、フィルターのろ過能力をどの程度求めるか、また設置する機材や配管によって水槽の見栄えを損なってしまうことが、水槽の使い方によって頭を悩ませる問題になります。
オーバーフロー水槽は、そのような、ろ過能力の制限と見栄えの欠点を解消した水槽方式と言えます。水槽には配管を加工してあるため水槽内がよく見渡せます。ろ過装置は、水槽下部に設置し大きな容量の確保が出来ますので、ろ過能力を高く設計することが出来ます。
専用の加工済みの水槽が必要になること、キャビネットや水槽台が必要となり水槽だけよりも設置場所のスペースが必要になること、機材を一通り揃えると費用が高額になることがデメリットです。その代わりに、本格的な飼育環境を求めるときには、多くのメリットがあることを実感していただけます。
オーバーフロー水槽の活用や構築のコツなど、水槽をご検討でしたら、ぜひお問い合わせください。